紙をめくる時に邪魔にならない新形状のダブルクリップを発売 コクヨデザインアワード2018優秀賞受賞作品「スマートなダブルクリップ」を商品化
「スマートなダブルクリップ」は、プロダクトデザインの国際コンペティション「コクヨデザインアワード2018」で優秀賞を受賞した豊福 昭宏氏の作品(作品名同様)を商品化したものです。
一般的なダブルクリップは資料の配布や保管に便利である反面、閲覧時には紙をめくる動作の邪魔になる点に着目し、紙をめくる時に角に生まれる三角形の余白とクリップの形状を揃えることで、邪魔にならずガイドとしても機能させる新しいダブルクリップの提案でした。
商品化にあたっては、豊福氏のデザインコンセプトを忠実に実現することに一貫してこだわりました。紙を挟む板バネと指でつまむ線バネの装着方法がこれまでのダブルクリップとは根本的に異なる点もあり、国内外の生産工場の開拓から、品質強度試験、材質の見直しなど、約4年半にわたる試行錯誤を必要としましたが、このたび「一定枚数の紙を保持する機能」と、「閲覧時の使いやすさ」「見た目のスマートさ」を両立する商品として提供できる体制が整いました。
■発売予定:3月8日(水)
■メーカー希望小売価格:1パッケージ5個入り 1,000円(税抜)
■常設取扱店:THINK OF THINGS(JR原宿駅竹下口より徒歩3分)、
THE CAMPUS SHOP(JR品川駅港南口より徒歩3分 THE CAMPUS南館1F)、KOKUYODOORS(京急線・東京モノレール「羽田空港第3ターミナル」駅直結 羽田エアポートガーデン 2F)、
コクヨ公式ステーショナリーオンラインショップ(https://www.kokuyo-shop.jp/)
「スマートなダブルクリップ」デザイナープロフィール
豊福 昭宏
1990年福岡県生まれ。福岡デザイン専門学校でプロダクトデザインを学び、2012年に上京。
空間デザインの設計・施工を行う会社に就職し、2016年に独立。
現在は空間デザインを主に、プロダクトの提案も行なっている。
1.最終審査に提出されたデザイナー作のモックアップ
2018優秀賞|スマートなダブルクリップ
3.コクヨデザインアワード2018審査員講評(2019年1月最終審査開催時/一部抜粋)
植原亮輔氏(KIGI)
コクヨらしさを感じる作品。シンプルなアイデアでありながら、100年前に発明され、以後変わらず守られてきたデザインを鮮やかに越えてきた。
川村真司氏(Whateverチーフクリエイティブオフィサー.)
日常での使用シーンが見えて、商品化も見えて、かつユーザーと書類の新しいインタラクションの提案になっている。これが売られていたら、僕は迷わず買う。
佐藤オオキ氏(nendoチーフデザイナー)
商品化したら「カドケシの再来」のヒットになるかもしれない作品だと感じた。プレゼン力も素晴らしかった。このアイデアがもっているスイートスポット(強み)だけに磨きをかけて、パーフェクトに見せきっていた。
鈴木康広氏(アーティスト)
一次審査では、「クリップを開く時にアンバランスになるのでは」と心配したが、試作ではとてもよくできていた。留めた資料が開きやすくなる、細部に宿る「喜び」のデザイン。それが100年も前に発明されたダブルクリップに潜んでいたことにわくわくした。
渡邉良重氏(KIGI)
身近にたくさんあるために慣れてしまっていたが、「もしかしたら使いにくいかも」という潜在的な意識に着目した点がよかった。
コクヨデザインアワードについて
コクヨデザインアワードは、ユーザー視点のものづくりの推進を目的に2002年にスタートしました。
以後、ほぼ毎年開催し、国内のデザインコンペティションの中でも歴史あるコンペティションとして認知されています。近年は海外からの応募者が半数近くを占めるなど、国際的なコンペティションとして成長を続けています。
受賞作品の商品化検討を前提にしており、これまで商品化されたアイテムの中には、MoMAのパーマネントコレクションに認定された「カドケシ」や、国際的な広告やデザインの賞を多数受賞した「なまえのないえのぐ」、iF Design Awardを受賞した「本当の定規」などがあり、その他にもこれまでに21作品の商品化を実現しました。それぞれの商品化プロセスにおける受賞者との協業を通じて、若手デザイナーの成長の支援や活躍の礎づくりにも力を入れています。
コクヨデザインアワード2023 最終審査・表彰式・トークショーのライブ配信について
本年度コクヨデザインアワード2023の最終審査・表彰式・トークショーを下記日程にてYoutubeライブ配信で行います。
第1部の最終審査では、1,023点の応募作品の中から一次審査を経てファイナリストに選ばれた国内外10組のデザイナーがプレゼンテーションと審査員との質疑応答を行います。第2部では表彰式と審査員によるトークショーを生配信します。また、第1部と第2部の間、非公開で行われる最終審議の時間帯には、ライブ視聴者が選ぶ「オーディエンス賞」の投票も実施し、結果はトークショーにおいて発表される予定です。
1.日時
3月18日(土)
14:30-17:00(予定)〈第1部〉ファイナリストプレゼンテーション(最終審査会)
18:30-20:00(予定)〈第2部〉受賞作品発表&審査員トークショー
※「オーディエンス賞」の投票は、第1部と第2部の間に実施いたします。
2.配信チャンネル
コクヨデザインアワードYouTubeチャンネルにて
https://www.youtube.com/c/KokuyoDesignAward
※中継時は日本語のみ。後日、審査員トークショーは英語字幕版を公開予定
コクヨデザインアワードホームページに詳細を掲載しています。https://kokuyo.jp/pr/award/
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