新科目「探究」※、 中高生の約7割が必要性を理解 “勉強方法”の情報収集は「YouTube」が最多、デジタルネイティブの学習実態 が明らかに
その他(カテゴリ)その他(業種)2022年08月31日
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、勉強アプリ『Carry Campus』のユーザーと『Campus勉強カフェ』の参加者を対象に、「中高生の学習方法と探究に関する調査」を行いました。今年度から「総合的な探究の時間」が高校で必修化されましたが、コクヨでは自分らしい生き方の実現のために拡大する新しい学習ニーズをサポートする事業領域を「探求学習領域」と定義し、事業創出に取り組んでいます。
※学習指導要領の改訂により2022年度から高等学校で必修科目となった「総合的な探究の時間」
※学習指導要領の改訂により2022年度から高等学校で必修科目となった「総合的な探究の時間」
調査結果サマリー
・勉強方法の情報収集は「学校の先生」を抑え「YouTube」が最多。3 番目に多かったのは「Instagram」。さらに半数以上が「デジタル学習」を日常的に行うなど、デジタルネイティブを象徴する結果に。
・2022 年度より高等学校で必修科目となった「探究」。中高生の約 7 割がその必要性を理解、2 割以上が既に個人学習でも実践しており、中高生の「探究」に対する前向きな姿勢が読み取れる結果に。
・自分の勉強方法の満足度が高い中高生ほど、探究力があると自覚する傾向に。探究力は学習内容だけでなく自分にあった学習法を考えるプロセスとも関係すると考えられる。
・2022 年度より高等学校で必修科目となった「探究」。中高生の約 7 割がその必要性を理解、2 割以上が既に個人学習でも実践しており、中高生の「探究」に対する前向きな姿勢が読み取れる結果に。
・自分の勉強方法の満足度が高い中高生ほど、探究力があると自覚する傾向に。探究力は学習内容だけでなく自分にあった学習法を考えるプロセスとも関係すると考えられる。
<中高生のデジタルツール利用実態>
■勉強方法の情報収集は「YouTube」が最多!「学校の先生」をやや上回る
勉強方法の情報収集経路を尋ねたところ、最も多かったのが「YouTube」(57.4%)で、「学校の先生」(56.1%)をやや上回る結果となりました。
そして、3番目には「Instagram」(46.0%)が入り、上位3項目中2項目にSNSプラットフォームがランクイン。スマートフォンを使いこなし、コミュニケーションツールとしてSNSに親しんできたデジタルネイティブを象徴する結果となりました。
そして、3番目には「Instagram」(46.0%)が入り、上位3項目中2項目にSNSプラットフォームがランクイン。スマートフォンを使いこなし、コミュニケーションツールとしてSNSに親しんできたデジタルネイティブを象徴する結果となりました。
■「デジタル学習ツール」を日々の勉強に取り入れている中高生は半数以上
学校や塾の授業以外で、勉強をする際に利用しているデジタル学習*サービス・ツール(以下、「デジタル学習ツール」)の使用頻度を聞いたところ、半数以上が日常的な学習で「デジタル学習ツール」を取り入れていることがわかりました。なかでも「ほぼ毎日」と回答した人は、3割以上と最も多く、「デジタル学習ツール」が中高生に広く普及していることがわかる結果となりました。
また、デジタル学習ツールを勉強に取り入れている中高生の7割以上が「使いこなせている(十分に使いこなせている+やや使いこなせている)と回答し、「まったく使いこなせていない」と回答した中高生は1%以下と、デジタルネイティブらしく、学習でもデジタルツールを使いこなせている様子がうかがえます。
*オンライン授業・学習に関連するWEBサービスやアプリ・専用タブレット教材などのサービスやツール
また、デジタル学習ツールを勉強に取り入れている中高生の7割以上が「使いこなせている(十分に使いこなせている+やや使いこなせている)と回答し、「まったく使いこなせていない」と回答した中高生は1%以下と、デジタルネイティブらしく、学習でもデジタルツールを使いこなせている様子がうかがえます。
*オンライン授業・学習に関連するWEBサービスやアプリ・専用タブレット教材などのサービスやツール
■「デジタル学習」の魅力は「自由度×自分仕様」に
「デジタル学習」のメリットを尋ねたところ、上位項目は「自分の好きな場所で勉強ができる」(64.0%)、「移動が不要」(55.2%)、「自分にあった内容(苦手な問題だけ出題される等)の勉強ができる」(50.6%)、「時間の活用ができる」(46.6%)でした。
この結果から、中高生は「デジタル学習」のメリットを理解したうえで、自身の学習に取り入れることに前向きであることが読み取れ、生活環境や周囲のペースに左右されない、自分らしい学びの実践へと役立てていると考えます。
この結果から、中高生は「デジタル学習」のメリットを理解したうえで、自身の学習に取り入れることに前向きであることが読み取れ、生活環境や周囲のペースに左右されない、自分らしい学びの実践へと役立てていると考えます。
<探究学習に対する中高生の理解・意識>
■「探究学習」の必要性を約7割の中高生が理解、しかし理解不足も一定層
高校の授業では今年から「総合的な探究の時間」が必修化しましたが、中高生は「探究学習」を必要な学習だと考えているのでしょうか。結果は、「(必要だと)思う(とてもそう思う+ややそう思う計)と回答した中高生は約7割となりました。
その一方で、「(必要だと)思わない(あまりそう思わない+まったくそう思わない計)と回答した割合は約2割、「わからない」の回答割合も14.5%となっていることから、中高生の一定層では「探究学習」の必要性が十分に理解されていない可能性がうかがえました。
また、個人的な取り組みとして「探究学習」を行っているか尋ねたところ、2割以上の中高生が個人的に「探究学習」を行っていることがわかりました。
その一方で、「(必要だと)思わない(あまりそう思わない+まったくそう思わない計)と回答した割合は約2割、「わからない」の回答割合も14.5%となっていることから、中高生の一定層では「探究学習」の必要性が十分に理解されていない可能性がうかがえました。
また、個人的な取り組みとして「探究学習」を行っているか尋ねたところ、2割以上の中高生が個人的に「探究学習」を行っていることがわかりました。
■自分の勉強法に満足している中高生は、探究力があると自覚する傾向に
自身の探究力について尋ねた質問では、「現在の勉強法に満足している(とても満足している+やや満足している計)」と回答した人の約7割が、自分は「探究力があると思う(とてもあると思う+ややあると思う計)」と回答する結果となりました。
「探究学習」は、自ら課題を発見し、自分なりのアプローチで課題解決を考えることが求められます。この結果から、学習内容だけでなく自分にあった学習法を考えるプロセスとも大きく関係すると考えられます。
「探究学習」は、自ら課題を発見し、自分なりのアプローチで課題解決を考えることが求められます。この結果から、学習内容だけでなく自分にあった学習法を考えるプロセスとも大きく関係すると考えられます。
調査概要
●調査タイトル:中高生の学習方法と探究に関する調査
●調査時期 :2022年7月28日〜8月8日
●調査方法 :インターネット調査
●調査対象 :コクヨの勉強アプリ『Carry Campus』ユーザー、『Campus勉強カフェ』参加者の中学生171人、高校生216人 合計387人
●調査タイトル:中高生の学習方法と探究に関する調査
●調査時期 :2022年7月28日〜8月8日
●調査方法 :インターネット調査
●調査対象 :コクヨの勉強アプリ『Carry Campus』ユーザー、『Campus勉強カフェ』参加者の中学生171人、高校生216人 合計387人
●調査地域 :全国
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%にならない場合があります。
<参考>コクヨの「探求学習領域」に関する取り組み
7月30(土)、31日(日)の2日間、自ら新しい学びに向かう中高生を支援する体験型イベント「Campus勉強カフェ」を開催しました。当日は115人の中高生が勉強法に関するワークショップや探求学習授業、コクヨの最新アプリなどを体験しました。
参加した学生からは「自分自身の学習の仕方を見直すきっかけになった」「学習方法の視野が広がった」といった声が聞かれました。
参加した学生からは「自分自身の学習の仕方を見直すきっかけになった」「学習方法の視野が広がった」といった声が聞かれました。
イベント概要:募集開始!中高生向け期間限定イベント「Campus勉強カフェ」
【コメント】経営企画本部 イノベーションセンターセンター長 三浦 洋介
コクヨは「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」というパーパスを設定し、自分らしい生き方の実現のために拡大する新しい学習ニーズをサポートする事業領域を「探求学習領域」と定義しています。
今回の調査から中高生の皆さんの中で新しく生まれている"学習方法"を非常に興味深く捉えています。アナログからデジタルへと使用するツールは変化し、「学ぶ」という行為がアップデートされています。イノベーションセンターでは、この変化をチャンスと捉え、我々の思い描く自律協働社会に向けて、個人の創造性を開花させられるようさまざまな取り組みを推進してまいります。
今回の調査から中高生の皆さんの中で新しく生まれている"学習方法"を非常に興味深く捉えています。アナログからデジタルへと使用するツールは変化し、「学ぶ」という行為がアップデートされています。イノベーションセンターでは、この変化をチャンスと捉え、我々の思い描く自律協働社会に向けて、個人の創造性を開花させられるようさまざまな取り組みを推進してまいります。
本調査に関する詳細につきましては、下記までお問い合わせください。
コクヨ イノベーションセンター 久我・市原・丹羽 Mail:campus_study@kokuyo.com
コクヨ イノベーションセンター 久我・市原・丹羽 Mail:campus_study@kokuyo.com
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