紙資源リサイクルサービス 「カウネットLoopa(ルーパ)」のサービスを開始 ~事業所の紙パック、紙コップの回収・再資源化を企業連携で取り組む~
コクヨグループでオフィス通販を行う株式会社カウネット(本社:東京港区/代表取締役社長:高橋健一郎)は2023年1月4日(水)より法人向けに紙資源リサイクルサービス「カウネットLoopa(ルーパ)」(※)のサービスを開始します。
※「Loopa」:循環の取り組みの輪(loop)と紙資源(paper)を掛け合わせた造語
■「オフィスの紙資源」リサイクルサービス 「カウネットLoopa(ルーパ)」
- このたび、オフィスから排出されるさまざまな紙資源を「簡単に」、「便利に」「安心して」リサイクルできる「カウネットLoopa(ルーパ)」のサービスを開始致します。
■サービスの概要
まずは第一弾として、紙パック・紙コップリサイクルサービス「Loopa Drink (ルーパ・ドリンク)」、機密文書リサイクルサービス「Loopa Safe (ルーパ・セーフ)」、ミックスペーパーリサイクルサービス「Loopa Mix(ルーパ・ミックス)」の3つのサービスを2023年1月4日(水)にスタートさせます。
各サービスは、オフィス通販「カウネット」およびオフィス用品一括購買管理システム「ウィズカウネット」、間接材一括購買管理システム「べんりねっと」の各会員企業向けに提供致します。各会員はそれぞれのサービスをワンストップで利用でき、回収された紙資源は当社の協力工場で溶解し、カウネットのプライベートブランド「カウコレ」シリーズのトイレットペーパーやさまざまな紙製品の原料として再資源化し、当社にて販売します。各会員は再資源化された商品を購入することで紙資源の循環に直接かかわることができます。本サービスは、企業が取り組む紙資源の分別回収を加速させ、回収から再資源化のプロセスを見える化し、会員各社の環境活動を支援するツールのひとつに加わることで、焼却処分に伴うCO2排出の抑制と森林資源の保護、節約に貢献します。今後、会員各社の使用済みコピー用紙を封筒や紙袋などの紙製品に再生するサービス等の拡大を検討しております。法人から排出する紙資源をできる限り、燃えるゴミとして焼却処分せずに有効活用できるサービスを拡大してまいります。
■「Loopa Drink (ルーパ・ドリンク)」に取り組む背景について
第一弾として提供するサービスのなかでも、とりわけ注力するのが市場全体で回収率が低い紙パックと紙コップのリサイクルサービス「Loopa Drink (ルーパ・ドリンク)」です。紙パック、紙コップは、含まれるパルプ以外の原材料を除去し、再資源化できる工場が少なく、リサイクルの禁忌品として扱われ、その多くは燃えるゴミとして焼却処分されているのが現状です。各自治体においても、紙パック、紙コップは再生利用可能な産業廃棄物または一般廃棄物(通称「専ら物」)としての扱いがされないケースが多く見受けられます。(当社調べ)また、近年デジタル化などを背景に企業から排出されるコピー用紙などの洋紙系古紙が減少傾向にあり、古紙を原料とした家庭紙の原料不足という問題も浮き彫りになっています。
一方で2022年4月の「プラスチック資源循環促進法」を契機に企業における環境意識は高まりをみせ、来客用に提供する飲料をペットボトル飲料から紙パック飲料に変更する動きがあり、当社が取り扱う紙パック飲料の売上も年々拡大傾向にあります。そうした顧客企業から「飲み終えた紙パックや紙コップもリサイクルできないか」という声が寄せられ、要望に応える形で本サービスの検討をスタートしました。
当社はサービスの運営主体として活動をリードしながら、消費動向の変化によって拡大しつつある社会課題を当社単独ではなく、多くの賛同者の方々とともに課題解決に取り組む社会性の高い活動となることを目指します。このたび、本サービスの主旨に賛同いただいた紙パック飲料メーカー、紙パック容器メーカー、紙コップメーカー、再資源化工場、ダンボール製品メーカー各社の協力により、業界を超えた取り組みとして活動の輪を拡げる枠組みを作り上げることができました。今後、本サービスに賛同いただける協賛企業の輪を拡げつつ、サービスの導入企業を拡大し、これまで資源としてほとんど活用されていなかった紙パック、紙コップの回収率向上を目指します。再生用古紙原料となるアイテムを拡大することで、森林資源を保護、節約し、持続的な循環型社会の形成に貢献してまいります。
■紙パック・紙コップリサイクルサービスLoopaDrink(ルーパ・ドリンク)の概要
- ●サービス開始日 (全てのLoopaサービス)
2023年1月4日(水)
- ●LoopaDrink(ルーパ・ドリンク)第一期協賛企業
株式会社アイザック、株式会社伊藤園、株式会社エルビー、カゴメ株式会社、コアレックス信栄株式会社、サンナップ株式会社、日本テトラパック株式会社、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(五十音順)
- ●専用サイト(2023年1月4日開設予定)
https://www.kaunet.com/kaunet/grp/K0025/27893/
●リサイクルボックス
■協賛企業のコメント
コアレックス信栄株式会社 代表取締役社長 黒﨑 暁氏
コアレックス信栄は、61年以上に渡り「紙は紙から」を信念に技術進化をし、リサイクル可能な紙の範囲を大きく広げ、資源循環型リサイクルを提案してまいりました。 昨今、企業のペーパーレス化などで古紙の発生が減少している中、カウネット様のLoopaサービスがスタートします。この取り組みにたくさんの企業様がご賛同いただき、本物のリサイクルの輪がより一層広がる事を期待しております。
日本テトラパック株式会社 サステナビリティ ディレクター 大森悠子氏
テトラパックは、食品加工および紙容器システムを提供し、食品・飲料メーカー様に広くご採用頂いております。紙容器リサイクルの課題の一つは、回収拠点の少なさです。Loopaサービスはオフィスで飲用後、その場でリサイクルへのアクセスを可能にし、クローズドループを実現します。関係各所の協力により、Loopaサービス自体がサステナブルであることも重要で、今後より多くの方が紙容器リサイクルに賛同、参加されることを期待します。
サンナップ株式会社 常務取締役 奥村隆一氏
紙コップが主力販売製品である弊社では、今まで困難であった使用済コップが再資源化される当活動に強く賛同すると共に、一つでも多くの紙コップが可燃ごみから新たな製品に生まれ変わることを願っております。
株式会社伊藤園 広報部 広報室長 山本典生氏
当社は「伊藤園グループ環境方針」に基づき、持続可能な環境・社会の実現を目指しています。そのひとつとして、紙パック製品では100%植物由来の生分解性ECOストローや、牛乳パックと同じようにリサイクルが可能なアルミレスECO容器を展開し、環境負荷低減に取り組んでいます。しかしさらなる環境対策を推進するうえでは、紙パック容器のリサイクルに伴う回収率向上が課題となっていました。そのため、このたびカウネット様が開始する紙パック容器リサイクルの本格運用は、紙パック飲料容器の回収率向上や省資源化に大きく貢献する内容であると期待しております。
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