デジタルファブリケーション技術を活用した事業をスタート スタジオ「(0,0,0)studio genten」を11月1日にオープン 多様化するワークスタイルにおける「働く空間」の新たな価値創出を目指す
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦、以下:コクヨ)は、デジタルファブリケーション技術(以下:デジファブ技術)(※)を活用した、木素材を中心とするオリジナルの内装空間やアート、家具を提案するサービスを開始いたします。また、デジタル木材加工機「ShopBot」を活用して、顧客やパートナーとともに試作・検証を行い、顧客ごとのニーズに応えていくスタジオ「(0,0,0)studio genten(スタジオゲンテン)」を、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内に2022年11月1日(火)に開設いたします。
(※)デジタルデータをもとに創造物を製作すること。
当社として今回が初めての取り組みとなる、デジファブ技術の事業導入。そのノウハウや加工・製作のプラットフォームを持つVUILD社をパートナーとすることで、コクヨが持つオフィス空間提案やものづくり技術を進化させて新たなソリューションの提供や、家具のビジネスモデル構築を目指します。また、これにより、当社と顧客がともに最適なソリューションの実現に向けて試作や検証を繰り返していくことで、従来の“作り手”と“使い手”という垣根が無くなり、それがサービス価値の更なる向上につながると考えています。
オフィス領域から人々の場や空間の在り方に常に新たな価値を探求、働き方を研究している当社は、デジファブ技術を活用した家具や内装造作の事業化を通じ、働く空間の価値向上に取り組むことで、今後も人々にとってより良いワークスタイルの提案を続けてまいります。
■背景・狙い
当社は、新型コロナウイルス感染拡大によって定着した働く場の分散と、働き方の多様化により定着したハイブリッドワークにおける新しいニーズに着目し、働き方の変化に伴うオフィスリニューアル需要の獲得に向けて取り組んでいます。
特にハイブリッドワークの浸透において、従来のオフィスに求められた業務効率や機能的側面だけでなく、“集まりたくなるオフィス”という、心理的側面に着目。木素材による温かみや安らぎ、カスタマイズによるアイデンティティーやワーカーへの配慮といった点を実現するためにデジファブ技術を活用します。これらはオフィス環境にオリジナリティや心理的な面でも働く人に好影響をもたらし、さらなる価値向上につながると考えています。
また、デジファブ技術により木材の利用の幅を広げることで、森林保全において間伐及びその間伐材の有効活用を促進。さらには、国産木材を積極的に活用し、林業の活性化につなげるなど、持続可能な利用環境を作っていくことで、SDGsへの貢献も期待しています。
■「(0,0,0)studio genten」の特長
今回新設されるスタジオ「(0,0,0)studio genten」には今年7月に資本業務提携を行ったVUILD株式会社が取り扱うデジタル木材加工機「ShopBot」を導入。3DCADで設計したデータをダイレクトに製作できるデジファブ技術を活用することで、プロトタイピングを繰り返しながらアート作品や、内装、家具などをオーダーメードで作ることができます。
<製品例>
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家具
椅子やテーブルなど当社で提供している多種多様な製品のパーツと、ShopBotで加工された木材を組み合わせることが可能です。機能性や品質に優れたコクヨ製パーツとデジタル加工によりカスタマイズされた木製パーツの組み合わせにより、個別化する顧客ニーズに対応したモノづくりができます。
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内装造作
アルゴリズミックデザインなど3Dで作成したデータをダイレクトにShopBotで製作でき、プロトタイピングを繰り返しながら内装・造作をデザイン、サポートします。そのため企業としてのありたい姿を起点に、オリジナルかつ理想とする働く環境を構築することができます。 -
その他、空間づくり
企業のロゴやシンボルなどをアルゴリズムで組み合わせ、ShopBotでアウトプットすることで、アート作品のようなオブジェやオフィス家具などが製作できます。デジファブ技術を活用することで再現性のあるデザイン性に優れたモノづくりが可能になります。企業の世界観を体現するオフィス空間作りを総合的に実現します。
上記以外にも、オフィス空間におけるモノづくりに関して幅広く支援いたします。詳細はお問い合わせください。
<「(0,0,0)studio genten」の概要>
名称:(0,0,0)studio genten(スタジオゲンテン)
所在地:東京都港区港南1丁目8番35号 THE CAMPUS南館2階
開設日:2022年11月1日(火)
※詳細については、以下コクヨお客様相談室よりお問い合わせください。
https://www.kokuyo.co.jp/support/
■今後の展望
リモートワークの市場成長率(2020-30)※1は、+13.5%/年、シェアオフィスの床面積増加率(2011-21)※2+25.5%/年と、今後も働き方の多様化により定着したハイブリッドワークの成長が予想されています。出所 ※1:JEITA予測、※2:ザイマックス不動産総合研究所
「(0,0,0)studio genten」は、今後一般の方に向けてもサービスを展開し、オフィス関連品のみならず椅子やテーブルといった在宅ワーク用の家具製作の支援も予定しています。
「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」というパーパス実現に向けて、今後も「(0,0,0)studio genten」を通じて、新しいモノづくりに挑戦してまいります。
■VUILD株式会社について
社名: VUILD株式会社
代表者: 秋吉 浩気(代表取締役CEO)
創業: 2017年11月21日
本社: 神奈川県川崎市川崎区日進町3-4 unico1F-A
事業内容: 建築設計、木製品開発及び製造、CNCルーターの販売、デジタル人材育成、事業開発支援、ITサービス開発
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