森林の循環へ貢献する、サステナブルな木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」の取り組みをスタート
オフィス・家具製品2021年11月04日
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、木材をはじめとする国産の素材活用により森林の循環へ貢献する、サステナブルな木製家具ブランドの取り組みを、知見をもつパートナーとともにスタートします。
当社は森資源を活用して成長してきたことから、その資源が生まれる環境を守っていきたいという想いを持ち、2006年に高知県の大正町森林組合(現在の四万十町森林組合)とともに、「結(ゆい)の森プロジェクト」として森林保全活動をスタートしました。
活動の中では、適正に間伐を行い、その効果の検証を実施。コクヨと高知県立四万十高等学校や高知県、四万十町の皆さんが協力し、定期的に森林内の植生調査、四万十川の清流基準調査などのモニタリング調査を行ってきました。こうした15年の取り組みを経て、荒廃していた森が徐々に健全な姿になりつつあります。
森林があるべき姿を保ち続けるために、その森林で育ち、間伐された木材をできる限り無駄なく活用していく活動の1つとして、新たな家具ブランドを立ち上げます。
■ブランドコンセプト
日本の自然を守るためにできること。それは、自然が本来あるべき姿を支え、持続可能な状態を保つこと。大切に育み、そこから生まれる限りある資源を余すところなく暮らしに生かし、慈しむこと。
私たちのこうした考えが結実したブランドが「yuimori」です。
人と自然がより良く共生する社会を目指す、木を生かすものづくりがはじまります。
■ブランドが目指すこと
国産木材をはじめとする日本で生まれる素材を活用し、素材ごとに分解可能な設計によってリサイクルや適切な廃棄ができる製品を通じて、自然共生社会へ貢献していくことを目指します。また、これらの目標を、知見を持つ様々なパートナーと助け合い、実現していきます。
■高い技術力を持つパートナー
木の素材感豊かなデザインを具現化したのは、木製家具へ精通している天童木工。
独自技術「Roll Press Wood」によって、ヒノキの活用を実現しました。
日本の素材、技術、デザインの力が互いに助け合い、実現したコレクションです。
・株式会社天童木工
1940年に創業。戦後まもなくに導入した成形合板技術に磨きをかけながら、新技術の開発も積極的に取り組んできた。家具に不向きとされていたスギやヒノキから丈夫で美しい家具を生み出す「Roll Press Wood」技術を確立。木材の可能性を引き出し、新たな価値を生み出し続けている。
■1st プロダクトのデザインとディレクション
1stプロダクトのデザインは、建築からプロダクトデザインまで幅広く活動をされている芦沢啓治氏によるものです。
「結の森」を保全するために間伐したヒノキを使用した合板を立体的に曲げて成型。
素直な構造体と曲げ合板を組み合わせることで、力強いフォルムでありながらシンプルなデザインを追求し、幅広い空間に調和するプロダクトとなっています。
芦沢氏はプロダクトのデザインと同時にディレクションも担当されています。
・芦沢啓治氏 芦沢啓治建築設計事務所代表
・芦沢啓治氏 芦沢啓治建築設計事務所代表
1973年生まれ。1996年横浜国立大学建築学科卒業。設計事務所、家具製作会社のsuperrobotにて家具制作を経て、2005年芦沢啓治建築設計事務所設立。2011年東日本大震災を受け石巻工房を創立。小さなプロダクトから建築プロジェクトに至るまで一貫して「正直なデザイン / Honest Design」を心掛け臨んでいる。
2021年11月4日より、コクヨ東京ショールームにてプロトタイプを展示いたします。
発売は来春を予定しております。
※本記載の情報は発表日現在の情報です。予告なく変更する可能性がございます。あらかじめご了承ください。
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