「日本サウナ学会総会 2024 東京」をコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」にて開催 サウナを通じて、ビジネスとウェルネスの未来を創る

その他(業種)トピックス2024年11月14日
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、日本サウナ学会が主催する「日本サウナ学会総会 2024 東京」を、2024年11月10日(日)にコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」内のオープンコミュニケーションホール「CORE(コア)」にて開催しました。

集合写真
1.イベント開催経緯
コクヨは、2021年に「長期ビジョンCCC2030」を策定し、当社の提供価値や戦略の整理、「WORK&LIFE STYLE Company」へのシフトを推進しています。昨年、長期ビジョンに基づく新規領域への事業拡張として、サウナを起点とする新ライフスタイルブランド「SAUNA BU(サウナブ)」を立ち上げました。

日本サウナ学会は、サウナに関する研究を進め医学的効能を明らかにし、人々の健康増進に役立てることを目標に2019年に発足された組織です。「日本サウナ学会総会」は日本サウナ学会のオフラインイベントとして、2022年に北海道、2023年に鳥取県で開催。2024年は東京都での開催が決定し、会場として、サウナを起点に事業領域の拡張に取り組むコクヨの東京品川オフィス「THE CAMPUS」が選ばれました。
2.当日の様子
今年の総会は、忙しいビジネスパーソンがサウナを通じて心身を整え、パフォーマンスを最大化する新しい可能性を探る場として開催されました。学会の活動報告、研究奨励賞の発表・記念講演のほか、メインプログラムとなる基調パネルセッションでは、「サウナと睡眠の科学」「オフィスとサウナの融合」「救急とサウナ」「女性とサウナ」の4つをテーマに、有識者を招いて意見交換が行われました。

会場となった「CORE」の様子
研究奨励賞発表の様子

「オフィスとサウナの融合」のセッションでは、パネリストとして株式会社タマディック代表取締役社長の森實 敏彦様、SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役の谷尻 誠様が登壇。そしてモデレーターとして、コクヨサウナ部部長であり、JAPAN SAUNA -BU ALLIANCE共同代表の川田 直樹が登壇しました。川田はコクヨ社員でありながら、「カワちゃん」の名前でサウナに関するさまざまなメディアに出演。サウナプロデュースなど自身の活動を交えながら、進行を務めました。

森實様は「週に10回はサウナに行く」と話し、自宅にサウナを作るほどサウナ好き。3年前には、自身が代表を務める会社にもサウナを作ったと言います。「社員たちが健康的に、幸せに働き続けられるようにと導入を決めた」と森實様。その結果、社員の健康に対する意識の高まりや改善効果、サウナをきっかけに来社いただくなど取引先とのコミュニケーション活性化に繋がったと、オフィスサウナの効果について伝えられました。

これに川田は大きく頷き、「コクヨもライブオフィスを通してお客様に来社いただく機会が多くあり、それがお客様とのリレーション強化や自社のブランディングに繋がっている」と自社との共通点を挙げました。

谷尻様は、建築家として別荘やホテル、オフィスなどの設計をされながら、さまざまなサウナの設計も手掛けています。そして森實様と同じく、サウナ好きが高じて自宅と自身の事務所がある自社ビルにサウナを導入しています。谷尻様は「私は『良き生活者が良きデザイナー』だと思っており、まずはスタッフたち自らが健康的な働き方を実践してほしい」と、オフィスサウナ導入の背景を述べました。

さらに、企業がオフィスサウナなど本業以外を外部にPRすることは、「会社が大事にしている思想を示す有効な手段になる」とし、それが求人のマッチングにも繋がると谷尻様。加えて川田も「コクヨも『サウナ部の活動を見てコクヨを知り入社を決めた』という新入社員が増えてきている」と、それぞれの立場から採用の観点でのメリットが挙げられました。

最後に、森實様より「会社だけではなく、病院や区役所などの待ち時間が“サウナ時間”になれば、もっと楽しい体験になるはず」と公共の場でのサウナ普及の可能性について言及がありました。そして谷尻様からは、「公共の場という観点では、“街”そのものの良さを活かすために、サウナに留まらずその街で過ごす人々の“体験”をどう作るかが、問われてきていると感じている」と、サウナの枠を超えた展望が語られ、本テーマのパネルセッションは結びとなりました。

パネルセッションの様子①
パネルセッションの様子②
パネルセッションの様子③
パネルセッションの様子④
【参考】

「日本サウナ学会総会 2024 東京」開催概要
日時:2024年11月10日(日)13:00~18:30
場所:コクヨ株式会社 東京品川オフィス「THE CAMPUS」(東京都港区港南1丁目8番35号)
内容:
(1)学会活動報告
(2)基調パネルセッション
・「サウナと睡眠の科学: 良質な眠りへの扉」
【モデレーター】
加藤 容崇様(日本サウナ学会 代表理事)
【パネリスト】
ととのえ親方様(TTNE株式会社 代表取締役社長)
西野 精治様(スタンフォード大学医学部精神科教授 同大学睡眠生体リズム研究所所長/医学博士/精神保健指定医/日本睡眠学会専門医/株式会社ブレインスリープ創業者 兼 最高研究顧問)
松井 大樹様(株式会社ブレインスリープ 取締役 COO)
・「オフィスとサウナの融合: オフィスワーカーの新たなリフレッシュ戦略」
【モデレーター】
川田 直樹(コクヨサウナ部長/JAPAN SAUNA -BU ALLIANCE共同代表)
【パネリスト】
谷尻 誠様(SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役)
森實 敏彦様(株式会社タマディック 代表取締役社長)
・「救急とサウナ: 安全性の担保と応急対応の最前線」
【モデレーター】
塩谷 隆太様(日本サウナ学会 監事)
【パネリスト】
新谷 竹朗様(株式会社温泉道場 営業本部 部長)
田中 有輝様(救急救命士/SAUNA NO TSUDOI 代表)
三谷 雄己様(広島大学救急集中治療医学所属 県立広島病院 整形外科)
・「女性とサウナ: 健康とリラクゼーションの新たなアプローチ」
【モデレーター】
加藤 容崇様(日本サウナ学会 代表理事)
【パネリスト】
宇賀 なつみ様(フリーアナウンサー)
小林 依子様(小林皮膚科クリニック8.3プラザ診療室(札幌市) 院長/日本皮膚科学会認定皮膚科専門医)
山崎 路子様(女性医師・サウナ愛好家)
(3)研究奨励賞発表・記念講演
・コクヨサウナ部について
コクヨサウナ部は2016年に部長の川田 直樹(カワちゃん)を中心に3名で発足しました。サウナに入るだけではなく、横浜にある「スカイスパYOKOHAMA(https://www.skyspa.co.jp/koowork-3/)」のコワーキングスペースの設計を担当するなど、幅広く活動。現在では部員170名を超え、月1回のペースでサウナ会を開いたり、他社のサウナ部の皆様との交流会を開催。組織のタテ、ヨコ、ナナメを整えるだけでなく業界の垣根を超えたつながりを生み出しています。

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