四万十高校生によるレポート
2011年 植生調査結果
調査日 | 2011年10月16日(日) |
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天気 | 晴れ |
調査メンバー | 四万十高校「結の森」妖精チーム コクヨ社員 大正町森林組合 |
調査エリア | C地点・D地点 |
風当たり
日当たり
土の湿り具合
階層ごとの高さと植被率
D地点に比べ手入れのされた日当たりの良いC地点のほうが、
低木層、草本層の植比率が高く、下草も81種と多くの種類が確認できました。
※高さ・・・9地点のうち最も高いところの値
※植被率・・・9地点の平均値
出現種率
次に出現種数の結果です。やはり、D地点に比べ手入れのされた日当たりの良いC地点のほうが、下草が48種と多くの種類が確認できました。
1年前との比較<C地点・D地点>
まずC地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。
高さ・植被率
一年前に比べ草本の割合が43%から51%と高くなっています。
植物の出現種数
一年前よりも、草本層の出現種数がかなり増えていますが、二年前が79種だったので元に戻ったということになります。これは今年は鹿による食害が少なかった影響と考えられます。
次に、D地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。
高さ・植被率
D地点も一年前と比べると、草本層の割合が高くなっていました
植物の出現種数
一年前よりも、低木層、草本層の出現種数が増加していました。
H23年に間伐を実施した効果が出てきているようです。
調査結果まとめ
・ 間伐をし、森林の手入れをすれば、下草は増加する。
・ しっかり手入れしていれば、下草の被度は保たれる。
・ 食害除けのネットを張ったり、鹿の駆除に補助金をつけたりなどの対策を実施した結果、今回は53種から82種、37種から38種と回復傾向が見られましたが、この対策の効果なのか明白ではなく予断の許さない状況。
・ 乾燥に弱い植物が減少してきている、強間伐後は日当たりを好む種が一気に増える、など間伐による効果と思われる変化も見られるようになってきた。
これはD地点の写真です。下草があまり生えていませんが、間伐をしたので光が入っています。来年の調査では下草がどの程度増えるか楽しみです。