四万十高校生によるレポート
2015年 植生調査結果
調査日 | 2015年11月21日 |
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天気 | 晴れ |
調査メンバー | 四万十高校「結の森」妖精チーム、コクヨ社員・四万十町森林組合、高知県、四万十町 |
調査エリア | C地点(2006年間伐) D地点(2011年間伐) |
風当たり
日当たり
土の湿り具合
階層ごとの高さと植被率
D地点に比べC地点の高木層、低木層、草本層の植被率が高くなっています。
※高さ・・・9地点のうち最も高いところの値
※植被率・・・9地点の平均値
出現種率
C地点・D地点の種類を比べると、低木層の種類は、C地点の方が多く、草本層の種類はD地点の方が多くなっています。
1年前との比較<C地点・D地点>
まずC地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。
高さ・植被率
高木層と低木層の高さは前年度と比較し高くなっています。
低木層の植被率は減少しましたが、高木層と草本層の植被率は上昇しています。
植物の出現種数
ここ数年でウラジロなどのシダ類が成長するに従い、植生が変化しましたが、その変化が落ち着いてきました。
かつては、田んぼ周辺の雑草なども確認できましたが、それらは姿を消しました。
次に、D地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。
高さ・植被率
2014年と比較し、高木層と低木層の植被率は増加していますが、草本層の植被率は減少しています。
下層の光条件は十分ですが、なかなか植被率が伸びません。
植物の出現種数
2014年と比較して、草本層の種類が減少しています。鹿の食害が原因ではないかと考えていますが、
はっきりしたことはわかりません。
調査結果まとめ
・ 草本層において、C地点でのみで確認できた種が15種類、D地点のみで確認できた種が17種類でした、植物の種類は、下層の様子によって異なることがわかりました。
・ C地点ではウラジロなどのシダ類が下層を被い、草本類が育ちにくい環境にあります。
・ D地点では土壌がむき出しの場所があり、もっと草本層が増えてもよさそうですが、周辺の植生をみても、D地点ほどウラジロがない場所は見当たらず、特殊な気がします。今後の検討課題です。