四万十高校生によるレポート

2011年 清流基準調査結果

調査日 2011年 6月25日(土) 晴れ
2011年 7月10日(日) 晴れ
2011年10月15日(土) 曇り
調査メンバー 四万十高校自然環境学部を中心とした有志の生徒たち
コクヨ社員
四万十町森林組合員

2011年度は四万十川の支流である梼原川が四万十川に流れ込む手前にある「田野々」という地点と、その梼原川が四万十川に流れ込んだ直後にある「吾川」という地点、四万十川本流で、「吾川」よりさらに下流にある「茅吹手」という地点の3地点で調査を実施しました。

水流度調査結果 1

水流度調査結果 1

田野々は梼原川、吾川・茅吹手は四万十川で、どちらの河川の上流には「結の森」が存在します。
一人前認定ツアーのときに調査した茅吹手は、調査地点の中で最も下流ですが透視度は高いです。
清流度の差は地点によるものはなく、調査日のコンディション(前日まで・当日の天候等)によるものではないかと思います。

水流度調査結果 2

水流度調査結果 2

全体的にスコア値の高い水生生物が採集できているので、調査地の水質は悪くないと思います。
10月には、調査に適さない水が止まったような場所からも水生生物を採集してしまったため、
スコア値の低い生物を捕ってしまったのではないかと思います。

水質階級判定基準

水質階級判定基準

例えば、採れた種類が6種、平均スコア値が7.2だった場合、平均スコア値だけを見れば水質階級は2級と見る事も出来ますが、6種しか採取出来ていないので、低い方の値を取って水質階級は4級という事になります。水生生物による水質調査では、より多くの水生生物を採集することが大切です。

スコア値平均の変化

スコア値平均の変化

水生生物のスコア値の平均は、年による大きな変化はありません。

透視度の変化

水生生物調査結果

透視度は田野々のほうが若干高いです。
調査日により変動が激しいですが、透視度が上がってきている、もしくは下がってきいるという傾向はみられません。
森林の整備が水質に反映するためには長い時間がかかるのだと思います。

水生生物調査まとめ

全体としては水質は悪くない状態で保たれている
調査日の前の天候などによって数値は変化するので、調査し続けることが大切