四万十高校生によるレポート

2019年 清流基準調査結果

調査日 2019年5月18日(土)
調査メンバー 四万十高校、コクヨ、四万十町森林組合、高知県、四万十町

今年は吾川での調査を1回,田野々での調査を2回行いました。夏が終わると水生昆虫の種数が減少していることが分かります。
冬は雨が例年に比べ多く降ったため、川の水量は安定していました。
透明度は測定者の視力などによって変化しますが、例年並みの数値となり、透視度が高い状態が維持できていると考えられます

水流度調査結果 1

水流度調査結果 1
写真

水流度調査結果 2

水流度調査結果 2

水質階級判定基準

水質階級判定基準

2019年5月の水質階級は、田野々が1級でした。吾川でも水生昆虫が多く見られましたが、スコア値の低いものも見られたためスコア値の平均が下がり2級となりました。
2019年11月の田野々での調査も多くの水生昆虫が見られましたが、スコア値の低いものも見られたためスコア値の平均が下がり3級となりました。

スコア値平均の変化

スコア値平均の変化

2019年のスコア値は、田野々川の5月が7.6、11月6.8となりました。吾川の5月は7.1でした。

透視度の変化

水生生物調査結果

透視度の値は天候や観測者の視力などに大きく左右されますが、田野々川、吾川はきれいな川と判断できる値が維持できています。

写真

清流度基準調査まとめ

清流度基準調査は調査前・調査日の天候、観測者の視力に左右されるため、水質と安易に結びつけることはできず、科学的な精度は低いですが、誰もが参加できる調査であり、川や山のことを考えるきっかけになる有用な調査であると思います。