四万十高校生によるレポート

2022年 清流基準調査結果

調査日 2022年7月16日(土)
調査メンバー 四万十高校、コクヨ、四万十町森林組合、高知県、四万十町

今年も新型コロナウイルス感染症の心配が続く中ではありましたが、田野々での調査を3回行うことができました。7月の清流度調査では天候に恵まれず雨の中実施しました。10月は天気も良く、久しぶりに透視度を正確に測定することができました。以下の結果をご覧ください。

水流度調査結果 1

水流度調査結果 1
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水流度調査結果 2

水流度調査結果 2

水質階級判定基準

水質階級判定基準

2022年7月の水質階級は、1級でした。夏季ということもありほとんどの水生昆虫が羽化して成虫となってしまうことや、調査日前後の雨による増水の影響から、採取される種類が心配されましたが、皆さんの協力もあり水質階級は最も良い結果となりました。
また、10月に四万十川財団の方と一緒に調査を行った際には、平均スコア値と種類数ともに今年度最高値を出すことができました。天候や季節で結果が変動してしまうので、できる限り条件を揃えて調査する必要があると感じました。

スコア値平均の変化

スコア値平均の変化

2022年の平均スコア値は、田野々川の5月は7.2、7月は7.6、10月は8.1となりました。

透視度の変化

水生生物調査結果

※R3年度は大雨の影響で透視度を測れていません。上記グラフはH22~R4年度までの結果です。

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清流度基準調査まとめ

清流度基準調査は調査前・調査日の天候、観測者の視力に左右されるため、水質と安易に結びつけることはできず、科学的な精度は低いです。視点を変えると、日々変化する自然環境に応じた変化を感じることができるともいえます。また、調査をとおして経年変化から水質に結びつけるためには専門性や経験が必要であると実感することができます。
清流度基準調査は、作業自体が比較的容易であるため誰もが参加できる調査です。そのため、川や山のことを考えるきっかけになる有用な調査であるといえます。

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