
コクヨには、できるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、
たくさんのユニバーサルデザイン製品があります。
- パラクルノ誕生秘話
- どんなときでもめくりやすいノートを作りたい
- それは上から降りてきた、実現困難な課題でした。村上智子さんたち開発スタッフは、一時はサジを投げかけます。
それでも、あちこちの工場や機械メーカーを訪ね歩き、苦労の末、ついにユニバーサルデザインのノート、『パラクルノ』の市販にこぎつけたのでした。

カット幅や角の丸みなど、細部にまでこだわりを。
- で、めでたく商品化。でもなぜ、キャンパスノートの一員としてデビューしたんです?
- もともと、キャンパスノートは開きやすくて丈夫なノートとして評判を得てましたから、さらに「めくりやすさ」をプラスした商品というものにしたかったんですね。もっとも、これがキャンパスノートじゃなくて、リング式のノートなら話は簡単だったんです。斜め切りしたページを最後にリングで綴じればいいだけですから。
- なるほど、無線綴じだから難しいんだ。ところでパラクルノって、薄いのはないですね、結構厚みのあるノートばかり。
-
そうですね。薄いノートというのは大体、中の紙が30〜40枚くらいなんですが、パラクルノは80枚になっています。だってこれぐらいの枚数になると、斜めにカットした断面のインパクトが大きいでしょ?
それにサイズも、A5とセミB5判のふたつを用意しました。なぜこのサイズに落ち着いたかというと、端をカットする分、あんまり小さいサイズだと使える中面が狭くなっちゃうからなんですよね。
- このカットした部分に入ってる、鮮やかな色のストライプも素敵です。
- いいでしょう? このストライプのおかげで、パラクルノの商品特性がはっきり伝わっているんじゃないかと思います。ひと目見て、「あ、カットされてる!」って分かりますものね。それに、このストライプ、インデックス代わりに使われるお客様もいらっしゃるみたいですよ。

- よく見ると、カットした角の丸みや、カット幅が絶妙だなあ。
- そこのところは、相当、苦労しましたから。どれぐらいのカット幅が一番めくりやすくて、かつ見た目が美しいのか。角の丸みも色々試して、今の形になったわけです。
