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コクヨ・オリジナル余話

コクヨオリジナル余話 「キャンパスノート」 コクヨクロニクル

キャンパスノート
5代目キャンパスノート(2011年10月発売)

ブランド誕生から、半世紀近く経つロングセラー商品

コクヨの製品には、ロングセラー商品がいくつかあります。その中で、来歴がちょっと変わっているのがキャンパスノート。現在の無線綴キャンパスノートが誕生したのは1975年ですが、「キャンパスノート」というブランド自体のデビューは、さらに10年ほど遡る1965年のことでした。ただし、この時のキャンパスノートは無線綴ではなくスパイラル綴。類型的には、1960年に発売されたフィラーノート(これも現在も販売されているロングセラー商品です)の傍系ということになります。その最大の特徴は、表紙にイラストや写真をあしらった、業界初の意匠ノートだったことですが、発売当初の市場の反応は芳しいものではありませんでした。しかし、その後欧米の有名大学のキャンパス風景を取り上げた「世界の学府シリーズ」が大ヒット。これは、当時巷を席巻していたアイビーファッションと密接なつながりをもつ欧米のキャンパスライフのイメージが、商品のメインターゲットである学生を中心とした若者層から支持されたからでした。

“業界初の意匠ノートとして発売された「キャンパスノート」(1965年)
業界初の意匠ノートとして発売された
「キャンパスノート」(1965年)
“フィラーノート(1960年発売)
フィラーノート(1960年発売)

常に機能、品質、デザインにこだわって改良を重ねる

その後、当初のターゲット層を意識した“キャンパス”イメージは大切にしつつ、実用性を高めるための技術開発(中紙がバラバラになりにくい、しっかりとした無線綴)を重ねて1975年に誕生したのが、現在のキャンパスノートの前身です。それまでの意匠ノートとは打って変わって、シンプルで飽きのこないデザインが幅広い層に受け入れられました。以来、時代の変化とともにリニューアルされ、現行商品は5代目になりますが、その間、常に機能、品質、デザインにこだわった改良を重ねてきました。表紙、中紙、背クロスという、たった三つの部品から成る単純な商品ですが、こうしたこだわりから生まれた発見や工夫が、ユーザーの大きな価値につながっているのです。

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  • キャンパスノート

罫線に等間隔に並んだドットが「美しく書く」ことをサポートする「ドット入り罫線シリーズ(写真左)」、従来よりひとまわり大きなサイズでプリントが貼りやすい「プリント貼付用(写真右)」など、キャンパスブランドは、いまや定番からこだわり仕様まで数多くのラインナップで展開しています。

コクヨオリジナル余話一覧

  1. 表紙
  2. 和式帳簿
  3. 洋式帳簿
  4. 色紙付書簡箋
  5. ビーロマティーク
  6. 紙から鉄へ
  7. オフィス全館ショールーム
  8. キャンパスノート
  9. 測量野帳
  10. ミュージアムケース
  11. 物流
  12. 流通・販売ネットワーク
  13. 家具生産
  14. ユニバーサルデザイン
  15. 社名と商標
  16. スチール製品の自社生産工場
  17. エシーフォ
  18. チューブファイル〈エコ〉
  19. ドットライナー
  20. エコバツマーク
  21. 遺言書キット
  22. ハリナックス
  23. アジア
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