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- 「測量野帳」
- アウトドアのシーンだけでなく、ビジネスシーンでも便利と好評の測量野帳
1949年に施行された測量法とは、わが国における測量全般の基本ルールを取り決め、同時に測量業務に携わる測量士、測量士補の国家資格、登録制度を定めた法律です。背景には、戦後復興の途上にあって、公共事業を中心とした測量業務(地図の作成、土地の位置、状態の調査など)の急増があり、所管する建設省地理調査所(現在の国土交通省国土地理院)は、民間業者に業務を委託する必要があったからです。「測量野帳」は、このようにニーズが増大した測量業務の現場の声を反映させて、1959年コクヨが開発した商品で、幅広い層を対象としたコクヨの商品群の中では、ユーザーを絞り込んだ珍しい商品です。
- デザインは発売以来まったく変わっていない
コンパクトなポケットサイズ、立ったままでの筆記がしやすい厚手の樹脂製表紙、水や汚れに強い耐水性のある中紙など、時に過酷な条件下で活動する測量士の要望に応えたプロ仕様の商品ですが、アウトドアでの使用に最適という評判が広まり、いつしか登山や野鳥観察などのフィールドノート、あるいは散策しながらのメモ、スケッチブックなどとして、広く利用されるようになりました。実に半世紀以上にわたるロングセラー商品ですが、品質改善のための仕様変更があった以外、ほとんどそのデザインが変わらないのは、ニーズにきちんと応えられる完成度の高い商品だからでしょう。