受賞者インタビュー
ヒョン ダイン
「ガリボール」
2013年度 グランプリ
自分の成長を感じることができる貴重な
学びの機会
これからの世の中がもっと元気で、もっと幸せになるよう「HAPPY × DESIGN」をテーマにデザインを募集した2013年のコクヨデザインアワード。
今回、圧倒的な支持を得てグランプリを受賞したヒョン ダインさんに、参加された経緯から受賞後の状況までお話を伺いました。
—— KOKUYO DESIGN AWARDに参加しようと思った理由はなんですか?
今回の応募は実は2回目で、去年は一次通過できなかったんですけど、表彰式とトークショーに参加させていただきました。そこで本当に大事なことをたくさん教わったので、これは当落に関係なく、本当に貴重な学びの機会だと思い、今年もまた応募しました。
—— 今回の作品づくりは、どのような経緯で進みましたか?
ステーショナリー部門の部門テーマが「HAPPY × ECOLOGY」だったので、まず、「エコ」について改めて考えてみました。日頃から、今のエコに対してこれって本当にエコなのかなという問題意識があったので、「エコな作品」というのではなく、エコに対するちょっと新たな見方が提示できないだろうかと考えました。部屋の掃除中、使いかけのペンを大量に発見し、「使い切る」ことがエコなんじゃないかと思いました。それからはペンを楽しく使い切るにはどうしたらいいかを考えました。結果、できあがったのが、今回グランプリをいただいた当たりクジ付ボールペン「ガリボール」です。
—— 受賞されてから、何か変わりましたか?
たくさんの方から反響をいただきました。中には当たりがでるまで使い続けるという方もいたので、当たりのパワーを感じました(笑)。外的な反響に加え、自分の内的な変化も大きかったです。ファイナリストになってから最終プレゼンテーションを終えるまで、今回は本当にやりきりました。初めて味わう感覚をたくさん経験して、デザインに対する姿勢が少し変わりました。より楽しく、よりリアルに、そして挑戦することを恐れなくなりました。
—— では最後に、これからコクヨデザインアワードに応募しようとしている人たちにアドバイスを。
当落に関係なく、本当に貴重な機会だと思います。ある先生が言っていました。作品の完成によって成長するのではなく、作品をつくるプロセスで成長するんだと。このアワードでも、そのプロセスを、そして成長を体験できると思います。正直、何も失う物はないと思うので、こんなアイデアじゃだめだと思わず、少しだけ勇気を出してチャレンジしてみても良いと思います。申し込みはタダでできますよ(笑)。
(記事提供:JDN)