受賞者インタビュー

いま、もてき(今井祐介/茂木彩海)
「なまえのないえのぐ」

2012年度 グランプリ

色の三原色の組み合わせで色を表現した絵の具。
色の名前を限定せず、自分で色を生み出せることに気づかせてくれる。

KOKUYO DESIGN AWARD 2012で、見事、グランプリを射止めた作品「なまえのないえのぐ」の作者である"いま、もてき"のお二人に、参加された経緯から受賞後の状況までをお話いただきました。

——  そもそも、KOKUYO DESIGN AWARDには、どのような理由で参加されようと思いましたか?

今井さん:「もともと文房具が好きで、大学時代から注目していたアワードだったので、応募しました。応募は今回で2回目で、コピーライターの茂木さんを誘い、制作を始めました。」

——  今回の作品づくりは、どのような経緯で進みましたか?

茂木さん:「まずお互いに考えていることを文字ベースで持ち寄り、ちゃんと思想があるもの、生活や考え方を変えることができるもの、そんな視点で案をふるいにかけました。"なまえのないえのぐ"は私が持ち寄ったコンセプトですが、きちんと商品特長が伝わるよう、2人で何度も企画意図を深堀りしました。原案の商品名は"三原色えのぐ"…。渋い名前を改め、チューブやパッケージを今井さんのデザイン力で仕上げてもらいました。」

——  受賞されてから、いかがですか?何か変わりましたか?

茂木さん:「知り合いのお母さんや絵画教室の先生から、はやく商品化して欲しい!と声を掛けて頂くことが多く、2人よがりにならず、沢山の方がこのコンセプトに共感していただいたということにホッとしています。受賞をきっかけに、このえのぐを使って描いた絵の展覧会や、色について学べる絵本とのセットなど、たくさんのアイディアがすでに生まれており、アワードをきっかけに「なまえのないえのぐ」の可能性がどんどん広がっています。」


——  では最後に、これからコクヨデザインアワードに応募しようとしている人たちにアドバイスを

今井さん:「自分の考えていることが商品になってどこかで誰かを幸せにできるかもしれない、そんな可能性にわくわくしながら挑めるアワードはあまりないのでこのチャンスに是非チャレンジしてみてください。想像以上に、楽しいです。」

(記事提供:JDN)