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2024.12.13

コクヨデザインアワード2025 ファイナリスト決定!

コクヨデザインアワード2025は、2024年7月26日から10月9日まで、『prototype』をテーマに作品を募集し、1448点(国内716点、海外732点)の作品をご応募いただきました。
1次審査では各審査員が事前にすべての応募作品を審査し、計109作品の推薦作品を選定。2次審査では1次審査の選定作品について、応募要項で定められた審査基準に沿い、闊達な議論が交わされました。

その結果、最終審査に進む9組のファイナリストが決定しました。今後、最終審査は2025年3月15日(土)に実施され、同日に開催される表彰式にてグランプリと優秀賞が決定する予定です。

また、作品の傾向や、最終審査に進む作品へのブラッシュアップの期待について、審査員の皆さんよりメッセージをいただいていますので、合わせてご覧ください。

表彰式は、YouTube Liveにてライブ配信します。配信URLは後日公開いたします。

〈 ファイナリスト 〉

作品番号 作品名 作者名
KDA2025-0149VKK-490230 Universal sticker 山田 泰之
KDA2025-0540AOO-490673 スピニング 一條 遥貴
KDA2025-0688NAA-191534 KAKONET 松村 佳宙
KDA2025-0752OYY-491590 付染-FUSEN- 8000000studio(馬鳥 智貴、陳 宇澤)
KDA2025-0853BXT-010652 6°note 岩佐 真吾、田中 敦
KDA2025-0908REZ-011460 Campus Cardboardpad HASNICCA(小久保 駿也、中平 勁士郎、武富 龍之介)
KDA2025-0916KUU-220671 NEWRON 川田 敏之
KDA2025-1026BFL-490782 マテリアルタグパンチ 岩﨑 由紀子、松岡 諒
KDA2025-1360MNN-071191 秘密 weiweichen(Gaowei Liu、Cheng Chen)

〈 審査員メッセージ 〉

  • 審査風景
  • 審査風景
  • 審査風景
  • 審査風景
  • 審査風景
  • 審査風景

木住野 彰悟(6D-K代表 / アートディレクター・グラフィックデザイナー)

昨年と比べてプロダクトのクオリティは上がっている一方で、テーマ「Prototype」とのつながりがやや薄いと感じました。
今回の審査では、作品の中にどれだけ「プロトタイプらしさ」が表現されているかを大切に見てきましたが、このテーマは解釈の幅が広い分、テーマにしっかり向き合った作品が少なかったように感じました。
最終審査では、さらに完成度が高く、アイデアが洗練された作品に出会えることを心から楽しみにしています!

田根 剛(Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表 / 建築家)

今年のテーマ「Prototype」は多様な解釈ができ、審査中も活発な議論が繰り広げられました。物があふれる現代を背景に、未来への提案があるかを重視して審査しました。
応募作品には、既存の価値観を再解釈する傾向と未知なる可能性に挑戦するのと二つの傾向が見られ、テーマによって新鮮なアイデアを引き出すことができていたと思います。
最終審査では、デザイナーとして理想とモックアップの完成度とクオリティへのこだわった力作に出会えるのを楽しみにしています。

田村奈穂(デザイナー)

今年は商品化への制約を意識せず、自由なアプローチを試みた作品が増えた一方で、完成度やテーマの深掘りがやや不足している印象もありました。
審査では「思い」「プロセス」「共有」の3つを重視し、新しい視点や共感を生む作品に注目しました。物作りの動機や理由、思いを形にするプロセス、そしてそれが他者に語りかける力があるかを評価しています。
ファイナリストには、このテーマをさらに深め、自身のアイデアを明確に「伝える」ことを意識し、ブラッシュアップしてほしいと考えています。

柳原 照弘(TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO. CO LTD. / クリエイティブディレクター・デザイナー)

多様な視点で評価できる応募作品の多さに驚きました。完成度やプロセスを重視しつつ、作品が新しい体験価値を生むかを意識して審査しました。
今年のテーマ「prototype」に対し、テーマを的確に表現した作品が多い一方で、アプローチの工夫をもう一歩望めるものもありました。
最終審査ではテーマとの整合性を重視し、プロトタイプの理解を深めたプレゼンテーションを期待しています。当日の発表を心待ちにしています。

吉泉 聡(TAKT PROJECT 代表 / デザイナー)

票や案の方向性が分かれた難しい審査でしたが、だからこそ多様な視点や発想が感じられる充実したものだったと思います。
審査では、デザインが一面的にとどまらず、広がりや多義的な可能性を引き出す「呼水」となるかどうかを意識しました。
最終審査では、実物としての完成度はもちろん、テーマに対するその人なりの読み解きを交わしあい、共有し合える場となる事を期待しています。

黒田 英邦(コクヨ株式会社 / 代表執行役社長)

多くの工夫とこだわりが詰まった提案が寄せられました。
審査では活発な議論が行われ、コクヨが大切にしている「デザインの本質」や「社会への貢献」に基づき評価しました。全体のレベルがさらに高まったと感じています。家具の作品も増え、人々のライフスタイルをどうデザインしていくのかというアプローチも数多く見られたことが印象に残っています。
最終審査では、プロトタイプへのこだわりがしっかり込められたモックアップと熱意あるプレゼンに出会えることを楽しみにしています。